○アメリカの自然保護
世界で最初に国立公園法を法を制定した国はアメリカです(1872年)。その法には、“目的は美しい景観と自然と歴史的な対象物、そしてそこに生息する野生生物をありのままに保存するもので、未来の幾世代もの人々が、その意に添った方法と手段を持って保存するものである”つまり自然をそのままに保護し、後世に残していくということ。今でこそ各国、自然保護に力を入れていますが、およそ140年も前、世界に先駆けてアメリカは自然の保護と保存をしていたのです。アメリカ北西部にあるイエローストーン国立公園とグランド・ティートン国立公園を旅して自然保護のルーツを感じてみましょう。
○世界初の国立公園
イエローストーン国立公園(世界自然遺産)は1872年、世界で最初に国立公園になった場所です。モンタナ州・ワイオミング州・アイダホ州にまたがっていて、面積はおよそ日本の四国の半分。高山湖や川・間欠泉・沸騰している泥の池などがあり、地球上の熱蒸現象の半数近く(温泉は1万箇所以上)があるといわれています。また野生動植物も多く、ムース・アメリカバイソン・ハイイログマ・オオカミなどの50種以上の動物、ワシ・ハヤブサ・ナキハクチョウなど200種以上の鳥類、花が咲く時期には無数の野花が色とりどりに咲き乱れます。
○イエローストーンを巡る

日本から、アメリカへ着きほっと一息をいれた、翌日より行動開始。もちろん、行き先はイエローストーン。3日をかけて、この地を探検します。もっとも、温泉活動が盛んでボッケといわれる粘土状の土がボコボコしたノリス・ガイザー・ベイスン。土中から染み出した石灰分が長い年月をかけて蓄積され、幾重にも白く重なったマンモス・ホット・スプリングス。ナイアガラの倍の高さを誇るローワー滝。川が何万年もの歳月をかけて造り上げた深さ300Mにも及ぶグランドキャニオン。様々な大きさの温水地が広がり、バクテリアにより甘美な色が印象深いウエスト・サム。そして、イエローストーンのシンボルでもある間欠泉が(高さ30〜50M)定期的に吹き上がるオールド・フェイスフル。様々な顔を持つイエローストーンは、どれもこれも見どころばかり。琵琶湖の半分ほどの大きさのイエローストーン・レイクで夕日を見ながら、たまった息をブハ〜っとリラックスタイム。
○最も美しい公園へ
3日間イエローストーンを満喫した一向が次に向かった場所は、海抜2000Mにある、ジャクソンホール。ここは、アメリカに55ある国立公園のうち、最も美しい公園と呼ばれるグランド・ティートン国立公園のゲートウェイ。町で豪快なバーベキューやリブを食べた翌朝、ロッキー山脈中、一番綺麗な山脈と言われるティートン連山をはじめ、7つの澄んだ湖や針葉樹、多様性ある野生動植物が待つグランド・ティートン国立公園へ入園。
○野生動物との遭遇
まず一向が向かったのは、園内の北側大部分を占めるジャクソン・レイク。ここでクルーズ船に乗り、まずは湖の上からグランド・ティートンを一望。一度ジャクソン・レイク・ロッジに戻り、広い湿地帯を見下ろしてのティートン連山を眺めながらティータイム。この湿地帯でムースに出逢う可能性を膨らませながら、あくる日は公園内屈指のウォーキングスポット、オックスボウ・ベンドへ。ここは、ムースをはじめ水鳥や高山植物の宝庫。写欲にかられてパシャパシャと写真を撮るもよし、のんびりと大自然を眺めるもよし。希望があれば南部へ移動し、ジェニー・レイクでカヌーや乗馬もOK。一向は、グランド・ティートン国立公園を満喫し、アメリカを後にする。
○滞在地について
○特別な注意
アメリカの国立公園内は、日本の価値観とは違います。何万年と自然の営みが続く大自然の中に足を踏み入れた“訪問者”に過ぎません。特に野生動物に対しては、軽はずみな行動は慎みましょう。
○宿泊先について
園内に宿泊できるロッジがあり、旅の雰囲気そのままに泊まれるのでオススメです。希望によって、公園に隣接したホテルの宿泊も可。(別途費用負担)
イエローストーン国立公園内のロッジ Yellowstone National Park Lodge
ジャクソンホールロッジ JacksonHole Lodge
ジャクソンホールロッジ The Virginian Lodge
○詳細
■催行時期 3月〜10月
■催行期間 8日間
■最少催行人数 4名様
■インタープリター 宮川 幸史(ゆっくりずむ北海道)
■参加費 目安280,000円(日数・内容・為替レートによって変動あり、飛行機代金は含まれません)